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DrILL移転
三宿のDrILLが移転のため、10/16で閉店する。

ショップ像を希求した唯一無二の空間だった。
そこは通りすがりにちょいと寄ってみるような立地じゃない、静かな住宅地に佇んでいる。集う人たちはわかりやすいファッションピープルではないし、傍から見ればなんのお店かわからないという人もいた。ただし、スノビッシュに陥ることなく、価値観が交錯する場として見事に成立していた。
そこにあるのは紛れもなく洋服でありながら、そこはかとなくアンチファッションの薫りが漂い、哲学を纏っていた。時に破れたり色落ちしたり、フツーでは考えられないこともある。そこには客との幸せな共犯意識があり、はからずもレベルの高さを証明していた。他にないものを手にするというのはそういうことなのだ。

PHISHではじまったHEAVENの歴史。ミドリエイジの出店、近未来OOH!!!!の発刊、そしてDrILL開店へと展開する一連の流れは、この10年のオルタナティブなカルチャーにおいてシンボリックな存在であった。

三宿にDrILLがオープンしたのは2006年の冬。
90年代の亡霊、また、9.11に象徴されるかの停滞感。2005、6年あたりは、その呪縛を取り払うかの如く新たな萌芽を感じる季節だった。今なお身の回りで孤軍奮闘し続ける仲間たちがそれぞれの歩幅で一歩を踏み出したことからみても、まぎれもない変節の時だった。未来世紀メキシコRudieThe eskargot miles etc...。

近所だったこともあり頻繁に通いたむろさせてもらったし、ただ、先輩方に畏敬の念が溢れすぎるくらいにあったから、時間をかけて丁寧にいかせていただいた。そうして、昨年末からこれまでの間、2回のバザール、1回の展示会へのケータリングは、個人的に「出店でやりたいことはやれたな」と思うほどに満たされたことだったし、第一に、自分たちの行為で繋がれることが大きな喜びであり、一つ答えが出た気分だった。

浪漫と現実、また、共有と分散、その両方を生きることが必要な時なのだ。6月に移転の話を聞いた際、インパクトがとても大きかったのと同時にそこに必然性も感じたもの。周期や寿命というのはあるものだし、判断を見誤ると舵を取れなくなることも多々あるはず。そこの感覚と行動力に感服するのである。しかも、それを会社組織でやっているわけだから、そこに到るまでの道程を想像したら・・・。
ただ、まだまだ旅の道中なのでしょう。

stay hungry, stay foolish.

【2011/10/06 18:55】 カテゴリ:Culture