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『Rudies Night Special』Photo&Report |
"Rudies Night Special(2012)"


































































Photo by 宮内直子
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毎年Rudies Night Specialは、初心を思い返して気が引き締まってる絶好の時期にやってくるんですね。そして、FOODUARYは今(Barduaryのような)イベントをやってるわけではないから、自分たちの状況を見せるのはこうした現場でしかないわけで(が、しかし、ケータリングという観点からすればそれは望むべき時期だと思ってるので)、ビシッと今を見せるにはこの上ないパーティーなんです。
Rudies Nightは初めて遊びに行った時からすごかったけど、そこから今に至る道程を濃度高めで共有させてもらっているので、感情高まるシチュエーションということもあるし、今ではいろいろな愉快な仲間たちに認識してもらえてる部分もあるわけですけど、Rudies NightとTRIPPIN'と僕らくらいしかいない時期から、それぞれに人が集まれる場所を作ろうと模索し刺激しあってきたものですから、特に今回は僕らにとって古くからの友達に来てもらえる状況だったので、尚更背筋はピシッとしたわけです。
あくまでRudies Nightは、主催であるRudieの健ちゃんと簑田くんを中心としたTEAM RUDIE主導なんで、くれぐれも出しゃばるなオレ!って感じで、やる気や興奮を溢れさせないように(これでも)必死なんですけどね。
Specialの時はケータリングで行くので、ライブをずっと見てるわけにはいかないし、オープンしたらアッという間に終わってしまうので(明らかに時間の流れは一定じゃない!)、リハーサルから行ってその日一日をいかに長くするかに努めています。
チャランポは、その場にいるのが憚られるくらい勢いのあるリハでした。小春ちゃんの到着がライブ開始15分前という忙殺っぷりだったわけですが、どんな場でもブレない威風堂々とした姿は痛快ですね。ももちゃんのステージ上での光暈はもちろんのこと、小春ちゃんを見てると特に思うんだけど、パンクスのメンタリティーって、本人の意識外のところに宿るものなのかもしれないね。そして、憧れて欲しがってるうちは決して手に入らないものを、このバンドは既に持ってるんだなと。
奇妙さんは、ライブをすることが息をすることのような、そんな印象でした。力みもなく気負いもなく、あの絶妙な力加減が妙味。でっかいフェスでも見てみたいし、こうしたローカルのライブハウスでパンパンの中でまた見たいとも思わせる、ライブバンドならではの訴求力と輝きを放ってました。
フリスコは、森下さんと岩瀬さん最後のリハかー、どんな気持ちなんだろって想像したらね、見てるこっちがとっても感傷的になったけど、ライブは相変わらずのフリスコ節でそれがまたたまらなかった。徹頭徹尾湿っぽくないあの感じって、なかなか出せないことだと思うんですね。どこまでも粋なバンドだなというのを再認識したし、あのライブは今まで見た中でベストでした! 森下さんって僕の中で汗が似合わないイメージの人で、それは飄々としたあの雰囲気のせいなんだけど、灼熱酸欠の中、汗ダラダラなのがとても印象的でした。フリスコが終わる頃には階段の上まで湿気で壁面までビショビショで、みんな酒ぶっかけて!って見間違うくらいの熱量でした。Runnin' Away演奏中にCheeちゃん到着したり、アンコールもまた豪華だった。
現体制のフリスコラストライブと知って、盛大に二人を送り出そうというRudie、またみんなの思いが結実したような、そんな再現不可能なライブでしたね。岩瀬さんが言ってた「これがオリジナルメンバーだから」っていう言葉にグッときましたね。
そう、Kenちゃんは、脱退があるからトリにしたわけではなくて、出演者とライブ順を予め決めていた上で脱退ライブになることを知ったんだよね。そこはガチンコ勝負。だからこそ生まれえたミラクルなパーティーになったんだと思います。
Rudies Nightは、ケータリングしてても思うんだけど、ちゃんとやっているとちゃんと返ってくる現場で、また一年やったろー!と思わせてくれるようなところです。 Specialに関してはなかなか客観的になることも、書く事もできませんけどね。毎年そうだけど、搬出の段階で燃え尽きてるもんで、冷静になったあと、あの人と話せなかったなーとか思い出して、最初からやってくれんかね?となる。たいがい帰宅後にそそくさ片付けしちゃうものだけど、余韻引っ張って片付けしたくなかったな。上手く切り替わらないし切り替えたくないような。そして、名シーンの残像を思い出しては頭がシビれてる。音楽ってすごい。 意味があるかどうかなんて、あんまし考えることはないんだよ。(2012.4.30 記)
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